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一人で寝るのが怖い子の気持ちを代弁している『こわがりのかえるぼうや』 [3歳から]

かえるのぼうや,ジェロームは,くらいところでひとりで寝るのが怖くてたまらないのです.ママと一緒なら暗い廊下も平気だけれど,ひとりぼっちでお部屋に残されると,周りの音が気になってきたり,頭の中でいろんな怪物を想像したりして,こわくてたまりません.泣きべそをかいて,パパとママの部屋に逃げ込んでしまいます.

お話の中では,パパと一緒に音の正体を解明してめでたしめでたしなのですが,こういう風に「こわい」と感じる気持ちを,ジェロームくんはよく代弁してくれています.「そうそう,だからこわいんだよね」と,読んでいる大人も思い出して,こわがるこどもにやさしくなれそうです.

作者であるキティ・クローザーは『小さな死神くん』という絵本も書いており,そちらもなかなか素敵な絵本なのですが,こども受けを考えると,そちらよりこちらかな? と思います.『小さな死神くん』は,大人が大事にしたい絵本のような気がします.


こわがりのかえるぼうや

こわがりのかえるぼうや

  • 作者: キティ クローザー
  • 出版社/メーカー: 徳間書店
  • 発売日: 2003/04
  • メディア: 単行本



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