不思議な空気で爽やかな気分になる『森のイスくん』 [1・2歳から]
いすの背の側に顔がついたいすが,「イスくん」です.イスくんは,森の奥にひとつ置かれています.どこからきたのか,いつからいるのか,だれも知りません.
イスくんは,とても物知りです.でも,なんで知っているのかたずねても,「くふふ」と笑うだけです.そんな不思議なイスくんです.不思議だけど,とってもあったかくて,気持ちのよいいすです.
私も,こんなイスくんと,友達になりたいと思います.
絵がかわいらしいので,1・2歳から大丈夫だと思います.動物さんも出てくるので,小さい子でも喜びますよ,きっと.
イスくんは,とても物知りです.でも,なんで知っているのかたずねても,「くふふ」と笑うだけです.そんな不思議なイスくんです.不思議だけど,とってもあったかくて,気持ちのよいいすです.
私も,こんなイスくんと,友達になりたいと思います.
絵がかわいらしいので,1・2歳から大丈夫だと思います.動物さんも出てくるので,小さい子でも喜びますよ,きっと.
タグ:石井 聖岳
アンパンマンってどうやって生まれたの? その答えがここに『アンパンマン たんじょう』 [1・2歳から]
こどもたち(乳幼児)に大人気のアンパンマン.でも,作者のやなせたかしさんは,あんなにこどもに人気が出るとは思っていなかったそうです.そもそも,「ヒーローとはつらくてかっこ悪いものだ」というコンセプトで,人を救うために自分の顔をかじらせるキャラクタを考え出した,という話を聞いたことがあります.
さて,本書は,アンパンマン・クラシックというシリーズの1冊目,『アンパンマン たんじょう』です.その名の通り,どのようにしてアンパンマンが生まれたのか,どのようにして今のヒーローに成長したのかが描かれています.
ジャムおじさんは,心を持ったあんぱんを作ろうと試みた結果,アンパンマンが生まれます.しかし,「心を持ったあんぱんとはどういうものなの? なぜ,そんなあんぱんを作ろうとしたの?(食べられる運命にあるあんぱんなのに,食べられたら痛いのでは?)」などという謎は尽きません.
ともあれ,「これでアンパンマンの由来は分かった」と思えることが,本書の利点だと思われます.
そしてもちろん,子供たちはそんなことなど気にせずに,この本が大好きです.
さて,本書は,アンパンマン・クラシックというシリーズの1冊目,『アンパンマン たんじょう』です.その名の通り,どのようにしてアンパンマンが生まれたのか,どのようにして今のヒーローに成長したのかが描かれています.
ジャムおじさんは,心を持ったあんぱんを作ろうと試みた結果,アンパンマンが生まれます.しかし,「心を持ったあんぱんとはどういうものなの? なぜ,そんなあんぱんを作ろうとしたの?(食べられる運命にあるあんぱんなのに,食べられたら痛いのでは?)」などという謎は尽きません.
ともあれ,「これでアンパンマンの由来は分かった」と思えることが,本書の利点だと思われます.
そしてもちろん,子供たちはそんなことなど気にせずに,この本が大好きです.
キツネくんの打算と誤算がここちよい『ともだちや』 [1・2歳から]
「えー,ともだちは いりませんか? ともだち いちじかん ひゃくえん!」
時間を拘束されるかわりに料金をいただこうという「ともだちや」の商売を始めたキツネ.好きでもない食べ物を強いられてうまそうに食べ,笑いたくなくても笑う,そんなサービス業の悲哀を感じさせる始まりですが,客であるはずのオオカミが料金の支払いを拒むところから物語が展開します.
もしかして,オオカミは,キツネよりずるかったのか?!
…あとは,読んでみてのお楽しみです.心がほっこりするお話です.
この絵本に出会ったのは,ラジオの朗読の時間でした.読み手のうまさもあったのでしょうが,リズミカルなともだちやの呼び声や,物語の展開に,ぐっと引き込まれてしまいました.絵本の絵もすてきで,しゅんとなったキツネの顔色の悪いことといったら,思わず笑ってしまうほどです.2歳のこどももこの絵本をたいそう気に入り,「トモダチヤ,ヨンデー」と持ってきます.
時間を拘束されるかわりに料金をいただこうという「ともだちや」の商売を始めたキツネ.好きでもない食べ物を強いられてうまそうに食べ,笑いたくなくても笑う,そんなサービス業の悲哀を感じさせる始まりですが,客であるはずのオオカミが料金の支払いを拒むところから物語が展開します.
もしかして,オオカミは,キツネよりずるかったのか?!
…あとは,読んでみてのお楽しみです.心がほっこりするお話です.
この絵本に出会ったのは,ラジオの朗読の時間でした.読み手のうまさもあったのでしょうが,リズミカルなともだちやの呼び声や,物語の展開に,ぐっと引き込まれてしまいました.絵本の絵もすてきで,しゅんとなったキツネの顔色の悪いことといったら,思わず笑ってしまうほどです.2歳のこどももこの絵本をたいそう気に入り,「トモダチヤ,ヨンデー」と持ってきます.
おとうさん だいすき! 親子のスキンシップを増進する『おっとっと』 [1・2歳から]
くまの親子がかたぐるまして,右へ「おっとっと!」,左へ「おっとっと!」.おとうさんならではの親子コミュニケーションのようすを紹介した,楽しい絵本です.作者は「ももんちゃん」シリーズでおなじみのとよた かずひこさんですから,もちろんイラストやストーリ展開も楽しめます.
タグ:とよた かずひこ
のんびり語り口のほんわかワールド『ランスロットのきのこがり』 [1・2歳から]
ロボットのランスロットという絵本のシリーズの一冊です.ランスロットくんは気のいいロボット.ちょっと忘れっぽいところもあって親しみがわきます.今回は,ねこのモンジャが「きのこがりにいこう」と誘いに来て,二人はきのこの生えている森へ….いろいろびっくり展開がありながら,読み終わったときに暖かい気持ちになりますよ.地の文の「~しているよ」という語り口が特徴的で楽しいです.
物語の絵本なのですが,1歳のちびちゃんも大好きで,よく読んでくれと催促します.ちびちゃんはモンジャが目を吊り上げている顔を指差して「おこってる」と言うのが楽しいみたいですよ.
物語の絵本なのですが,1歳のちびちゃんも大好きで,よく読んでくれと催促します.ちびちゃんはモンジャが目を吊り上げている顔を指差して「おこってる」と言うのが楽しいみたいですよ.
版画とことばで2度おいしい『版画のはらうたⅠ』 [1・2歳から]
きっかけは,年少さんのときに保育園の先生がやってくれた人形劇でした.
「へび いちのすけ」くんが野原を散歩していて,ふと心配になって(?)しっぽに「おおいげんきかあ」と呼びかけるお話.しっぽはハキハキ返事する.「げんき ぴんぴん!」
なんてかわいらしいんだろう,なんてあったかいんだろう,と思いました.
その後,「くどう なおこ」さんの詩だということがわかり,『のはらうた』という詩集に入っているということがわかり,本を探してみると,版画の挿絵つき版があることがわかり….表紙の版画をひと目見て気に入ってしまい,即購入.
動物たちのいろんな自作の詩がありますが,どれもそれぞれに,すてきです.もちろん挿絵も.
1歳の赤ちゃんでも,「どうぶつさんが出てくる」,「絵がかわいい」と楽しめます.そして3歳くらいからはことばやリズムのおもしろさを,もっと大きくなると,生き物たちのいろんな愛情を感じられて,やっぱり好きだなあこの本,と思います(8歳になったお兄ちゃんは「かぜ みつる」くんの「「し」をかくひ」を気に入っていました).
「へび いちのすけ」くんが野原を散歩していて,ふと心配になって(?)しっぽに「おおいげんきかあ」と呼びかけるお話.しっぽはハキハキ返事する.「げんき ぴんぴん!」
なんてかわいらしいんだろう,なんてあったかいんだろう,と思いました.
その後,「くどう なおこ」さんの詩だということがわかり,『のはらうた』という詩集に入っているということがわかり,本を探してみると,版画の挿絵つき版があることがわかり….表紙の版画をひと目見て気に入ってしまい,即購入.
動物たちのいろんな自作の詩がありますが,どれもそれぞれに,すてきです.もちろん挿絵も.
1歳の赤ちゃんでも,「どうぶつさんが出てくる」,「絵がかわいい」と楽しめます.そして3歳くらいからはことばやリズムのおもしろさを,もっと大きくなると,生き物たちのいろんな愛情を感じられて,やっぱり好きだなあこの本,と思います(8歳になったお兄ちゃんは「かぜ みつる」くんの「「し」をかくひ」を気に入っていました).